【2022年最新】福岡県内の外国人採用・雇用状況は?
福岡県は九州地方の中心地として大学や専門学校などの教育機関が多く、多くの外国人留学生が集まっています。一方、郊外に出るとメーカーの工場も多数あり、技能実習生などの外国人も多いのが特徴です。そこで、当記事では福岡県内の外国人採用・雇用状況について解説します。
福岡県の外国人材数と雇用事業所数

福岡県の外国人材数は「約46,000人」で、この総数は全国8位です。また、外国人の雇用事業所数は「約7,600事業所」で福岡県は全国7位となっています。
日本における外国人材は年々増加していますが福岡県も例外ではなく、平均20%超の割合で増加しているのが現状です。
参考:福岡県内の外国人材雇用状況 | kedomo 外国人採用をサポート
在留資格別
在留資格別にみると福岡県は「約18,000人」と全国3位です。これは約14,000人で全国1位の東京都、約26,000人で全国2位の大阪に次ぐ多さとなっています。
全国でトップクラスに入る理由は、福岡が九州の文化・経済の中心であり、大学や専門学校などの機関が集中している点が挙げられます。
参考:福岡県内の外国人材雇用状況 | kedomo 外国人採用をサポート
国籍別

福岡労働局における「外国人雇用状況」の届出状況によると、国籍別にみる外国人材の割合は次の結果となります。
- 1位:ベトナム(約19,500人)
- 2位:中国(約11,000人)
- 3位:ネパール(約7,500人)
- 4位:フィリピン人(約4,000人)
ベトナム人は技能実習、ネパール人は留学生の割合がそれぞれ多い傾向にあるようです。
参考: 令和3年10月末現在の福岡労働局管内(福岡県)における外国人雇用状況の届出状況
福岡県の業種別外国人材数
福岡県の外国人材数を業種別にみていきましょう。外国人材を雇用する事業所の業種別順位は以下のとおりです。
- 1位:卸売業・小売業
- 2位:宿泊業・外食サービス業
- 3位:製造業
次に雇用している外国人材数を業種別にみていきましょう。業種別外国人材数の順位は以下のとおりです。
- 1位:製造業
- 2位:卸売業・小売業
- 3位:サービス業
外国人材を雇用する事業所で多いのは卸売業・小売業です。これは九州地方の中心地が福岡県であり、第三次産業が集中していることなどが理由として挙げられます。
一方、雇用している外国人材数は製造業が多いです。これは製造業が1事業所あたりに雇用する外国人材数の多い点が理由として挙げられます。
参考: 令和3年10月末現在の福岡労働局管内(福岡県)における外国人雇用状況の届出状況
福岡県内のハローワーク管轄別データ

福岡県内のハローワーク管轄別に外国人採用・雇用状況をみていきます。ここで紹介するハローワークは次の5つです。
- 福岡中央公共職業安定所
- 大牟田公共職業安定所
- 八幡公共職業安定所
- 久留米公共職業安定所
- 小倉公共職業安定所
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.福岡中央公共職業安定所
「福岡中央公共職業安定所」は、福岡市の中央区と博多区、城南区、早良区、南区・糟屋郡の1部を管轄しているハローワークです。外国人材数は「約16,000人」で県内最大規模を誇り、県内全体の約36%を占めます。
産業別にみると卸売業・小売業と宿泊業、飲食サービス業の採用割合が多く、製造業の割合が低い傾向にあります。
参考:ハローワーク福岡中央
2.大牟田公共職業安定所
「大牟田公共職業安定所」は大牟田市と柳川市、みやま市を管轄しているハローワークです。外国人材数は「約600名」となっています。産業別にみると製造業の割合が最も多く、外国人材の過半数を占めています。
3.八幡公共職業安定所
「八幡公共職業安定所」は北九州市の八幡東区と八幡西区、中間市、遠賀郡を管轄しているハローワークです。外国人材数は「約2,200人」となっています。産業別にみると、製造業の割合が3割とされ、他の産業も同程度の割合を占めています。
参考:ハローワーク八幡|福岡労働局
4.久留米公共職業安定所
「久留米公共職業安定所」は久留米市と小郡市、うきは市、三井郡、大川市、三瀦郡を管轄するハローワークで、データには大川出張所も含まれています。
外国人材数は「約3,900人」、そのうち技能実習生は「約2,000人」となり、受け入れる技能実習生数は県内最大数です。産業別をみると製造業の割合が多い他、製造業に従事している外国人材数は県内2位となっています。
5.小倉公共職業安定所
「小倉公共職業安定所」は、小倉北区と小倉南区、門司区を管轄するハローワークで、データには門司出張所も含まれています。外国人材数は「約3,800人」です。
産業別に見た場合、他の地区と比較すると卸売業・小売業と宿泊業、飲食サービス業の割合が高い傾向にあります。理由としては、小倉公共職業安定所の管轄地区は北九州市の中心エリアである点が挙げられます。
福岡県で外国人採用をご検討の企業様へ
人手不足の解消などを目的に、外国人を採用する企業は年々増えています。それにともない、県や市といった行政を中心に窓口を設けて外国人や企業をサポートする体制の整備も進んでおり、必要に応じて積極的に活用したいところです。
また、弊社「地球人.jp株式会社」では、独自のリクルーティングシステムの構築によって外国人採用を一本化し、特定技能外国人の雇用・派遣にも力を入れています。日本語習得支援や定期面談、住居巡回など外国人向けの様々な支援を行っており、企業様のご負担を減らせます。
まとめ
グローバル化や特定技能という新しい在留資格が新設されたことで、日本の外国人材数は増加傾向にあります。福岡県も例外ではなく、県内の外国人材数は全国7位で増加率も毎年平均20%を超えるほどです。
少子高齢化による労働人口の減少や人手不足によって、今後は外国人採用を検討する企業はさらに増加すると予想されます。採用への不安を感じる場合は支援企業の利用を検討してみてください。
こ記事の著者

編集長 岩本信一(福岡県出身)
福岡県飯塚市出身、1969年5月14日生まれの53歳。現在は、株式会社グローバルヒューマニー・テック(https://gh-tec.co.jp/)会長。一般財団法人CHIKYUJIN留学生支援機構(https://chikyujin.or.jp/)創業者理事。一般社団法人障がい者自立推進機構(https://paralymart.or.jp/association/)顧問。