福岡県内の外国人向け相談窓口と支援一覧は

企業のグローバル化や人手不足解消を目的とした特定技能派遣の新設によって、日本で就労する外国人は年々増加しています。異国の地で安心して働くには、外国人への支援が必要不可欠です。そこで、当記事では福岡県内の外国人向け相談窓口と支援について紹介します。

福岡県の外国人向け相談窓口と支援

公益財団法人福岡県国際交流センター

「公益財団法人福岡県国際交流センター」は入国・在留テグ月や教育、日本語学習など外国人向けの支援を行っています。法務局や行政書士会とも連携しており、専門家による無料相談も可能です。

また、他の機関への相談窓口と対応言語を一覧掲載しており、連絡先がわからないという外国人の方は問い合わせてみてください。

参考:福岡県国際交流センター

福岡よかトピア国際交流財団

「福岡よかトピア国際交流財団」は、市民の国際交流促進事業や在日外国人支援を行っています。

生活に関する相談をはじめ、在留手続きや法律、心理カウンセリングなど幅広く支援しているのが特徴です。ただし、各相談内容で対応言語が異なるため、相談前には事前に確認した方がよいでしょう。

参考:福岡よかトピア国際交流財団

福岡県外国人相談センター

「福岡県外国人相談センター」は、令和元年に設立された比較的新しい相談センターです。県内の在留外国人が言語の心配なく相談可能な体制構築をするというのがテーマとなっています。対応言語は以下の18言語です。

  • モンゴル語
  • ベトナム語
  • 英語
  • 中国語
  • 韓国語
  • フランス語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • イタリア語
  • ロシア語
  • ネパール語
  • インドネシア語
  • タガログ語
  • ポルトガル語
  • タイ語
  • マレー語
  • ミャンマー語
  • クメール語

相談は福岡市を中心に県内の市町村で出張相談も行っています。

参考:相談 – 福岡県国際交流センター

福岡アジア医療サポートセンター

「福岡アジア医療サポートセンター」は、医療環境の整備を目的に福岡県内在住の外国人を対象として医療通訳ボランティアや電話通訳を派遣しています。対応言語は以下の17言語です。

  • ベトナム語
  • 英語
  • 中国語
  • 韓国語
  • タイ語
  • インドネシア語
  • マレー語
  • タガログ語
  • ネパール語
  • スペイン語
  • ポルトガル語
  • ドイツ語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ロシア語
  • ミャンマー語
  • クメール語

また、福岡県と福岡市の合同で始めた事業によって、県内各地に登録医療機関が整備されています。

参考:サービス案内

福岡市の外国人向け相談窓口と支援

外国人のための無料法律相談(福岡県弁護士会)

「外国人のための無料法律相談」は、福岡県弁護士会が行う外国人を対象とした無料相談です。相談は弁護士が通訳とともに対応し、一般民事や労働・家庭問題、入管関係、刑事事件などを相談できます。

ただし、原則は日本語による事前の予約が必要です。指定された相談日であれば、英語と中国語、韓国語で予約できます。

参考:福岡県弁護士会

福岡市外国人総合相談支援センター

「福岡市外国人総合相談支援センター」は、一般相談・情報提供と特別相談の2種類に分けて外国人を支援している施設です。

一般相談・情報提供では、主に在留手続きや雇用、医療、福祉などの生活に関わる相談を受け付け、情報提供と関係機関への取次ぎを行っています。一方、特別相談では法律相談や心理カウンセリング、入国・在留・国籍にかかわる相談を受け付けています。

参考:福岡市 福岡市外国人総合相談支援センター

北九州市の外国人向け相談窓口と支援

北九州国際交流協会による生活サポート

「北九州国際交流協会による生活サポート」は、専門家相談と通訳派遣の2種類の支援を行っています。専門家相談では在留資格・法律に関する相談ができ、対応言語は英語と中国語、韓国語の3言語です。

通訳派遣では、行政通訳派遣と医療通訳派遣の2種類が用意されています。行政通訳派遣では、日本語でのコミュニケーションが難しい外国人を対象に区役所などへ通訳を派遣するサービスです。

一方、医療通訳は日本語での受診が不安な外国人を対象に、登録病院へ通訳を無料派遣するサービスで、利用時は事前の登録が必要です。

参考:北九州国際交流協会

北九州市多文化共生ワンストップインフォメーションセンター

「北九州市多文化共生ワンストップインフォメーションセンター」では、外国人が生活に困った時に適切な情報提供と関係機関を取次いでいます。北九州市内に2箇所設置され、相談は外国人相談員もしくはテレビ通話で通訳を介して行われます。

外国人相談員の対応言語は日本語と英語、中国語、韓国語、ベトナム語の4言語です。一方、テレビ電話で通訳を介した相談の場合は、フィリピン語やタイ語、ロシア語、フランス語、スペイン語、インドネシア語、ネパール語、ヒンディー語、ポルトガル語にも対応しています。

参考:北九州市多文化共生ワンストップインフォメーションセンター

久留米市の外国人向け相談窓口と支援

外国人のための無料相談会

「外国人のための無料相談会」は、行政書士に無料相談できる外国人の支援サービスです。事前予約は不要で、相談内容は在留や雇用、国籍、国際結婚など多岐にわたります。言語は、英語と中国語、韓国語の3言語に対応しています。

参考:久留米市:令和4年度「外国人のための無料相談会」の開催

まとめ

福岡県では「公益財団法人福岡県国際交流センター」や「福岡よかトピア国際交流財団」などを始めとする、さまざまな外国人向けの相談窓口や支援が用意されています。

また、県だけでなく福岡市や北九州市、久留米市といったように独自に支援する自治体が多いのも特徴です。

福岡県は外国人が安心して働ける環境が整備されており、 外国人雇用がしやすい都市の1つでもあります。

この記事の著者

編集長 岩本信一 (福岡県出身)

福岡県飯塚市出身、1969年5月14日生まれの53歳。現在は、株式会社グローバルヒューマニー・テック(https://gh-tec.co.jp/)会長。一般財団法人CHIKYUJIN留学生支援機構(https://chikyujin.or.jp/)創業者理事。一般社団法人障がい者自立推進機構(https://paralymart.or.jp/association/)顧問。